相場を見ながら、実際のエントリーをせずに「様子見」することを「スルー」すると言います。
バイナリーオプションでは、いかに危ない局面でのエントリーを我慢してスルーし、より勝率が期待できるポイントで数少ないトレードをするかが重要となります。以下に、避けるべきところについてまとめました。
避けるべき時間
①各国マーケットオープン時間、クローズの30分前後はトレードを避ける。
東京時間 | 欧州時間 | NY時間 | |
夏時間 | 9:00~15:00 | 16:00~0:30 | 22:00~5:15 |
冬時間 | 9:00~15:00 | 17:00~1:30 | 23:00~6:15 |
②重要経済指標・要人発言時間の前後30分~1時間は避ける。
③節目時間は避ける
⇒節目時間とは、エントリーした際の締め切り時間が節目(毎時00分)のこと。
④仲値時間(東京時間午前9:55前後)は避ける。
東京時間午前9時55分の為替レートで決まるので、この時間にはドル買いの攻防がある。そのため、ドルのレートが一直線に上がる傾向があるので、こちらも注意が必要。
注意すべき日
①五十日(ごとうび)のトレードには注意する
この日は企業の決算日が多いことから、通常日と比較してドルが買われやすいなどの特徴があるため、トレードには注意が必要。
②各国の祝日では、その国のオープン時間の取引量が減るので注意する
ex.) 日本の祝日では、日本時間(昼間)のトレードは避けたほうが良い。
避けるべきチャートパターン
チャート上に、次のようなパターンが見えたときは、スルーするほうが安全だという点を下記にいくつかあげてみます。こういったチャートパターンのときは、注意してトレードする、あるいはスルーをしましょう。
極端なトレンド相場
片方向にだらだらと進み、途中の戻しがなくて、ジグザグがみられない相場では、逆張り手法では、絶対にエントリーをしてはいけません。
そろそろ反発するだろうと思って逆方向にエントリーをすると、痛い目にあいます。
出来高が少ない相場
出来高(1本のローソク足の幅)のことをボラティビティ(略すとボラ)と呼びます。
このボラティビティが小さい状態が続くときは、相場の動きがあまりないので、エントリーは避けます。テクニカルがうまく機能してくれないからです。
狙っているライン直前にもみあいがあったとき
青のラインが自分が予測した反発ポイントである場合で、その直前で何度か反発したりもみあいがあった場合、その後、ラインを抜けて伸びていくことが多くあります。
これは、もみあいのあった価格帯が市場では意識されているポイントだったということで、自分の予測がはずれたということです。
予測ラインの直前にもみあいがあった場合には予測ラインにきてもエントリーは見送りましょう。(黄色ラインのところのエントリーは見送る)
もみあいは相場が方向性を迷っている状態です。上にいく力と下にいく力がせめぎあっています。このもみあいを抜けたときは、急騰・急落が起こりやすくなります。もみあい直後のエントリーは危険です。
ブレイク直後
レンジブレイク直後は、大きく伸びる危険があるためエントリーを避けます。
上の2つの画像は、いずれもオレンジのところでレンジが続いた後、レンジブレイクを起こして大きく片方向に進んでいます。
レンジの間は、上か下か、どちらに進むか方向性が定まらずに、上にいったり下にいったりを一定幅の中で何度か繰り返していますが、一定期間その状態が続くと、どちらかに大きく進むことがあります。それをレンジブレイクと言います。
レンジブレイクが起こると、出来高が一気に大きくなります。どちらにブレイクするかはわかりません。また、そのいっい方向への強い力がどのくらい続くかも予想は困難です。
ですから、レンジブレイクの直後は予想をつけるのが難しいので避けるほうが無難です。
突然の急騰・急落があったとき
指標時間に、上の画像のような、急な動きが起こりやすいのですが、指標時間のみとは限りません。要人発言があったり、突発的な事件が起こったときにも、大きな動きが出ることがあります。
このような動きをみたら、決してエントリーしてはいけません。何が起こるかわからないからです。
例えば、急に下にずっと下がっているから、と思って、「LOW」にかけたら、途端に急激に戻してくるかもしれません。
急激に大きな動きが起こったときは、予測がつかないと思って相場からそっと離れましょう。(冷静に傍観できるようでしたら、変化の様子を見ていてもかまいませんが。)
指標の前後は、大きな動きがあって、相場が荒れた状態になっていても、1時間もすると、また落ち着きを取り戻すことが多いものです。大きな指標や要人発言の前後で相場の乱れを感じたら、絶対にエントリーはせずに、時間がたって相場が落ち着いたと思ってからエントリーポイントを探すようにしましょう。1時間過ぎても相場の動きがいつもと違う場合には、エントリーはやめておきます。
大きな指標や要人発言の前には、市場が警戒して、極端に出来高が減って値動きが少なくなることがあります。そのような時はテクニカルが効きにくいので、傍観を決めこむほうが無難です。
ローソク足のイレギュラーな動きがあったとき
前述の続きとなりますが、指標の前後はもちろん、指標がなくても、相場がなんだかいつもと違う、という違和感を感じるときはエントリーはやめましょう。
そうしたときはローソク足の動きもいつもとは違っているはずです。
例えば、上の画像のオレンジ色の枠の中のような動きは、きれいとは言えませんね。
急激に上昇していて、まったく戻しなく陽線が連続しています。
急上昇の後は、同じところで激しくもみあっています。
ローソク足の動きが、このようにイレギュラーなときはエントリーを避けます。
狙っていたラインをブレイクしたとき
例えば、赤のラインでエントリーしたいと思ってローソク足の到達を待っていたとします。ところが、あっという間に、このラインを超えていった場合には、後追いはせず、この時点んでのエントリーは見送りましょう。
上の画像の倍ですと、下に下がる力がとても強いのがみてとれます。
ローソク足が長いひげをつけているとき
上の画像のように、長いひげがずらっとついているときはエントリーを避けましょう。動きが激しく細かく上下していて、大きな時間単位で見れば上昇、あるいは下降していたとしても、瞬間的に上がったり下がったりということがあり得ますので、締め切り時間にぱっと上がったり下がったりが起こると負けてしまうかもしれません。
運に任せたトレードはギャンブルになってしまいます。エントリーに適した相場になるまで、じっと我慢です。