為替相場の動きは、時間帯によってかなり動きが異なります。
したがって、自分の生活にあわせて、自分がトレードできる時間をある程度決めて、同じ時間帯でトレードを進めていくことがおすすめです。
自分の都合にあわせてよいので、自分が定めた時間帯の特徴を熟知して、その時間帯で戦うようにしていきましょう。
以下に、マーケットオープン時間や、各時間帯の相場の特徴や注意点を解説しています。
各国のマーケットオープン時間
東京時間 | 欧州時間 | NY時間 | |
夏時間 | 9:00~15:00 | 16:00~0:30 | 22:00~5:15 |
冬時間 | 9:00~15:00 | 17:00~1:30 | 23:00~6:15 |
各マーケットのオープン、クローズ時間の前後30分~1時間のエントリーは避けましょう。
NY時間は、突然大きな動きをすることがあるので注意しましょう。
東京時間マーケット相場の特徴
比較的緩やかな値動きをすることが多く、レンジ相場になることが多い相場です。
気をつけるのは下記のような点です。
・オーストラリア系の指標発表時(10:30)。
・前日の高値、安値が意識されやすのも東京時間の特徴です。
・14時から出来高が増えるので、急に動き出す場合があるので注意しましょう。
欧州時間マーケット相場の特徴
為替取引全体の40%にあたるので、値動きが激しくなりやすいのが特徴です。
NY時間マーケット相場の特徴
22時~25時にかけて取引量が最大になるので、大きなトレンド発生に注意しましょう。
また、重要指標の発表が22:30に多いので、この前後は大きく動きやすくなります。激しい動きがあるときは、エントリーを控えましょう。
経済指標や要人発言のある時間前後のトレードには注意
各国の経済指標の発表や要人発言時のトレードは要注意です。
重要指標の発表や要人発言の前後30分~1時間のトレードには気をつけましょう。
初心者のころは、この時間のトレードはやめておきましょう。
重要指標の中には、例えば「FOMC」などがあります。
慣れてくると、チャートの動きをみながらトレードすることができるようになるようですが、最初は完全にやめる!
としておいたほうが無難です。
なぜ、前後30分~1時間かというと、発表時間はきめられたぴったりの時間に発表されるとは限らないというのが一点。
また、指標発表前から市場は警戒して、静まりかえったりすることがあるのが一点。通常とは異なる動きがあるときは、テクニカルが効きにくくなるので、トレードを避けるのが基本ということです。
各時間帯別の為替相場の特徴
では、更に細かく各時間帯の相場の特徴についてご紹介します。
5時~8時
一日の中で最も取引量が少ない。
週末に大きなニュースがあって週明けとなった場合には、マーケットオープンと同時に大きな動きをすることがあるので注意する。
オセアニアのマーケットオープンが、日本時間の早朝となるので、NZD、AUDが指標がらみで大きく動くことがある。
8~14時
9時に日本の株式市場がオープンとなるので、この直後の動きには気をつける。
とくに、8:30~8:50に指標発表がされることがあるので、重要指標発表のある日はとくに注意する。
この時間帯はレンジ相場が多いと言われている。
9:55に仲値が決まるので、この時間の前後はドルの動きに注意する。ドル買いが集中することがあるため。
11時と14時は、投資信託の外貨買いが活発になる時間帯のため、円安に動きやすくなる。
日本市場の時間帯のため、JPY関連通貨が一気に同じ方向に動いているときは、テクニカルが効きにくくなりやすいため、トレードは避ける。
JPY以外単独でのチャンスはうまくいきやすい。
14時~19時
15時に日本の株取引が終了する。
欧州のマーケットがオープンする。
イギリスや欧州の指標発表が多い時間帯。
GBPの動きが大きくなることがあるので、GBPのトレードには注意が必要。
15~16時は難しい時間なので、トレードは避けたほうが良い。
オシレーター系のインジケーター(RSIY・ストキャクティクスなど)に依存するサインツールが負けやすい時間帯。
19時~21時
欧州マーケットが一段落してレンジ相場になりやすい。
21時~24時
1日一番取引が活発になる時間帯。
22時にはNYマーケットがオープンし、ドル取引量が増える。
FXトレーダーの参入が一番多い時間帯。
経済指標の発表も多く、結果によって、大きな動きをすることがあるので、突発的な動きに注意が必要。
指標時間の前後のトレードは最新の注意を払うか、トレードを控えたほうが良い。
21時ごろはGOLDの取引がロンドンで活発に行われるため、とくに注意。
0時~3時
この時間帯も比較的大きな動きが続きます。
しだいに取引高は落ちていきますが、3時に重要指標があるときには、その前から動きが通常とは変わってくることもあるので、注意が必要。
ex. アメリカ・FRB政策金利(FOMC) など
パウエル米議長の発言も影響力が大きく、指標前からトレンドが発生したり、イレギュラーな動きが目立つようになったりする。
3時~5時
取引量が少なくなってくる。
取引量が少ないとテクニカルは効くにくく、バイナリーオプションのトレードにはおすすめ時間帯ではない。
その他の注意すべき日や時間帯
五十日(ごとうび)
毎月5,10,15,20,25,30日が五十日(ごとうび)と呼ばれる日です。
この日は、企業の決算日が多いことから、通常日と比較してドルが買われやすいなどの特徴があります。
五十日は、道路も混み合う日です。
トレードの際も注意して行うようにしましょう。
仲値
銀行が円を外貨に量変えするときの為替レートのこと。
東京時間午前9時55分の為替レートで決まります。
ドル買いの攻防から、ドルのレートが一直線に上がる傾向があるため、注意しましょう。
どの時間帯で取引をするか
トレード記録をとり、分析することで、
自分の得意な時間帯がわかります。
また、不得手な時間帯も明確になります。
不得手な時間帯のトレードをやめるだけで、勝率はアップしますよね。
自分の生活の都合と、得意な時間帯が明確になることで、
自分のトレード時間をある程度決めていくのがいいですよ。
時間帯によって特徴があるので、常に同じ時間帯でトレードをすることで、その時間のことがよりわかってきて、その時間帯の専門家になっていきます。
得意な時間帯を作り、その時間帯で勝負するようにしましょうね。