ローソク足はチャートを見るうえで、絶対に必要な有効なものですが、実はこの考案者は日本人です。江戸時代、米商品であった本間宗久によってに考案されました。
ローソク足を極めるものは相場を極めると言われるほど、重要なツールです。
ローソク足の4本値
ローソク足は、ある一定期間の次の4つの数字から成り立っています。
・始値・・・最初に取引をされた価格
・終値・・・最後に取引をされた価格
・高値・・・最も高く取引をされた価格
・安値・・・最も安く取引をされた価格
これらをまとめて「ローソク足の4本値」と言います。
この4本値をひとつにまとめてあらわしたものがローソク足です。
ローソク足は、一定期間の値動きを1本のローソクの中に表すのですが、その一定期間の時間により、短期足・中期足・長期足があります。
・短期足・・・1分足、5分足、15分足
・中期足・・・1時間足、4時間足
・長期足・・・1日足、週足
例えば、上の画像ですと、「5分足」が表示されていますので、ローソク足1本は、5分間の値動きが表示されています。
投資スタイルによって、短期足を見るか長期足を見るか、適したものを見ていきます。
バイナリーオプションは短期取引ですので、通常、短期足を見ることがほとんどです。

陰線と陽線
ローソク足には、相場が上がっていくときに出てくる「陽線」と、相場が下がるときに出てくる「陰線」があります。
陽線
始値よりも終値が高くなったときは「陽線」となります。陽線が続けば、相場が上昇しているということです。
例えば、上の画像の緑の線のような動きをしたということです。
陰線
陰線は、始値が上にあって、終値が下にある場合です。始値より終値が安くなったときに出現します。陰線が続けば、相場は下降しているということになります。
実体とひげ
ローソク足には、「実体」の部分と「ひげ」の部分があります。
「実体」は「胴体」「柱」などと呼ばれることもあります。
始値と終値の間のローソク足が太くなった部分が「実体(胴体・柱)」です。
そこから、細い線が伸びていることがあります。
伸びていないものもあります。
この細い線は「ひげ」と呼ばれます。
「実体」より上に出ていれば「上ひげ」、
下に出ていると「下ひげ」と呼ばれます。
これらのローソク足の動きをチャート上で見ていくことで、
次の動きを予測してエントリーポイントを探っていくことになります。
ローソク足を見ることは、チャートを見る基本となります。
ローソク足の5つの基本形
ローソク足の形状から、相場の上昇・下降を読むことができます。
5つの基本形のローソク足の形と呼び方について解説します。
「実体」が長くひげがあまりないローソク足は、スタートから終了までずっと上昇、または下降していたことを表します。すまり、相場の勢いが強いということです。
「陽線」ならこのまま上昇が続きそう、「陰線」ならこのまま下降が続きそう、というサインです。
長い「ひげ」が出ている場合は、相場がひげと反対方向に転換しそうなサインです。
また、上ひげ・下ひげ・実体すべてが短いコマのような形のローソク足は、相場が迷っていることを表します。この「実体」がさらに小さくなった「十字」の形が出ると、トレンドの転換が起こるとされています。
大陽線
大陰線
始値から終値まで大幅に通過の価格が下落したときにあらわれる。実体部分が長い。
小陽線
始値から終値までの上昇幅は小さい。大陽線と小陽線との明確な区分はありません。
小陰線
始値から終値までの下落幅が小さい。大陰線と小陰線との明確な区分はありません。
十字線
始値と終値が同じ価格のときにあらわれます。
実体がなく、第一線であらわされます。
「十字線」が現れると、相場の転換が起こりやすいとされています。